家を売却する。その6(販売活動をする)

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前回は、不動産業者が販売活動を開始するにあたり締結する媒介契約について説明しました。
不動産業者は、売主との媒介契約を締結して販売活動を開始します。
そこで今回は、販売活動についての説明をします。

販売活動の種類について

良い業者は、売主の希望に沿った売却活動をしていきます。
売主の希望とは何のことかというと、売主が売却を急いでいるのであれば、できるだけ早い時期での売却を目指し、多少(3か月程度)時間がかかっても良いのであれば、できるだけ高い価格(一般的な戸建の場合100~200万円程度高い価格)での売却を目指すというものです。
なお、売却の方法ですが、前回の記事で説明したレインズへの登録の他に、次のような方法があります。
売主にとっては直接関係ないことかもしれませんが、業者の努力は売主に見えにくいので、念のため記載しておきます。

・依頼した業者が持っている見込顧客への紹介
・自社ホームページへの掲載
・ポータルサイト(スーモ、ホームズ、アットホームなど)への掲載
・チラシへの掲載
・オープンハウスを行う
・オークションによる販売

売却物件に居住中の場合について

販売活動をすると、やがて購入希望者が現れます。
そして購入希望者は、必ず物件の内見を行います。
まれに内見不要だという方もいるかもしれませんが、後々のトラブル防止の観点から考えても、買主が不動産業者でもない限りは、必ず内見をしてもらうべきです。

内見にあたっての注意点

売却物件は、空き家の場合と、居住中の場合で注意点が異なります。
まず、どちらの場合でも、できるだけきれいにしておくことが重要です。
特に水回りについては、汚れやすく、また内見者も気にする方が多いので、入念に清掃をしておく必要があります。
また、内見者に対し、見せられない部分が多ければ多いほど、購入の決断は難しくなります。
売主が引っ越し先に持っていくタンスの中まで見せる必要はありませんが、クローゼットなどの収納ペースの中も見せられるように整理しておきましょう。

居住中の場合は、いつ内見の依頼が業者からくるかわかりません。
内見の依頼にはできるだけ応えられなければなりません。
内見の依頼があるたびに断っているようだと、案内をしてくれる不動産業者が減ってしまい、結果的に販売期間の長期化につながってしまいます。

空き家の場合ですが、できるだけ残置物を残しておかないようにしましょう。
できれば、残置物はすべて撤去した状態にしておいた方が良いです。

購入希望者が見つかったら

内見の結果、購入希望者が見つかったら、希望者から購入申込書が売主に対して提出されます。
なお、購入申込書に正式な様式はなく、各仲介業者が独自の申込書を使用していますが、おおむね次のような内容が記載されています。
・購入希望金額
・手付金の額
・融資の有無
などです。
これらの条件を売主が承諾できるものであれば、契約に向けて動き出すことになります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
販売活動は、業者にとって媒介業務の大部分を占める重要な仕事ですし、売主にとっても、内見者を迎え入れるなど、いろいろと気を使う場面となります。
しかしながら、内見しないまま契約となった場合、後々のトラブルの可能性が高まりますので、内見にはできる限り応じられるようにしていかなければなりません。

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